電子工作に必須のアイテム はんだごて は安価なものから高価なものまで様々な種類が存在します.今回は温度調節可能な はんだごて を新たに購入したのでレビューしていきます.
目次
はんだごて とは
はんだごては基板に電子部品を付ける際に使用する工具です.基板と電子部品を付けるときははんだと呼ばれる金属をはんだごてで溶かし,基板と電子部品を接合します.
はんだごて HANMATEK SD2
今回は温度調節が可能なHANMATEK SD2というはんだごてを紹介します.
なぜ温度調節が付いているかというと,電子部品は温度に弱くはんだごての温度が高いと壊れる可能性が高くなります.なので,温度調節機能によって適切な温度に設定できる方が使い勝手が良いのです.
また,温度調節機能がついていると,必要以上に温度を上げないため取手の部分が熱くなりにくいという利点もあります.
初めてはんだごてを購入する際は温度調節機能のないもので十分ですが,使っていくうちに温度調節が欲しくなると思います.


はんだごての左側は,はんだを置くスペース.中央には電源スイッチ,温度調節つまみ,温度表示があります.右側にははんだごてを置く台,はんだごて用のスポンジを置くスペースがあります.
はんだごてと接続するケーブルは中央に接続するので,机の上に置く際に少し邪魔かもしれません.
HANMATEK SD2の仕様は以下のようになっています.
項目 | 値 |
---|---|
モデル | SD2 |
入力電圧 | AC 100V |
消費電力 | 60W |
スイッチ | 電源スイッチ,温度調節つまみ |
調節可能温度 | 200 – 480℃ |
温度表示 | ℃ / °F (摂氏/華氏の切替可能) |
重量 | 1.12kg |
はんだごてはコンセントに接続して使用します.
特徴として温度調節つまみによってはんだごての温度を200℃から480℃の間で自由に変更することが可能です.また,温度表示は摂氏か華氏に変更することが可能です.変更の方法はこの記事の後半に説明しています.

HANMATEK SD2の特徴はなんと行っても温度調節ができることです.温度調節つまみを回すことで設定温度を変更する事が出来ます.
温度表示ディスプレイは通常,現在の温度が表示されています.調節可能つまみを回すと設定温度が表示されるようになっています.温度調節つまみを止めてから一定時間立つと現在の温度表示に戻ります.


画像では温度調節つまみを最小温度に設定した場合と,最大に設定した場合の設定温度になります.
HANMATEK SD2のはんだごての温度は直ぐに上昇します.これはHANMATEK SD2がセラミック製の発熱体を使用しているためです.はんだごての発熱体には主にセラミックヒーターとニクロムヒーターがあります.セラミックヒーターは熱効率がよく,素早く温度を上げることが出来ます.一方のニクロムヒーターは温度上昇がゆっくりですが,安価に製造することが出来ます.
個人的にはセラミックヒーターを使用したはんだごてがおすすめですが,初めてはんだごてを使用する人はとりあえずニクロムヒーターのもので十分だと思います.

HANMATEK SD2はコテ先のネジを回すことで簡単に交換することが出来ます.用途に合わせて変更したり,コテ先の交換が必要になった時に容易に交換することが出来ます.
交換の手順はまず,はんだごての固定用ナットを緩めます.次に緩めたナットとコテ先を取り出します.取り付け時は逆の手順で組み立てれば大丈夫です.



HANMATEK SD2にはコテ先が合計で5種類付属しています.用途に合わせて変更すると良いでしょう.

コテ先はネットで調べると合うものがいろいろ売っています.必要であれば探してみるといいでしょう.ただし,使用するはんだごてに取付可能であるかを事前に調べてください.
HANMATEK SD2は購入して最初に電源を入れた際温度表示が華氏(°F)となっています.そこで摂氏(℃)表示に切り替える必要があります.

やり方は簡単で温度調節つまみの下に °F / ℃ と表示されている穴があると思います.細い爪楊枝か何かで穴の中のスイッチを一度押してあげると,表示を華氏から摂氏に変えることが出来ます.
温度調節可能なはんだごてHANMATEK SD2を紹介しました.
温度調節を200 – 480℃の間で簡単に設定することが出来ます.また,直ぐに設定温度まで温度が上昇するため,使い勝手の良い製品です.
サイズが少し大きめで場所を取りますが,電子工作をするなら必須の工具なのでこればっかりは仕方がないですね.
また気になることがあれば追記しようと思います.