Raspberry PiとVNC接続する方法

こんにちは!氷ペンです。毎回RaspberryPiにディスプレイやキーボードを接続するのは煩わしいので、RaspberryPiとPCをVNC接続をして直接操作できるようにしちゃいます。

まとめ

・SSH接続でRaspberryPi内のVNC接続設定を変更

・PCにVNC Viewerをインストール

・PCからRaspberryPiへのVNC接続を設定


VNCとは

VNCとはMACやWindowsなどRaspberryPiとは別のPC上でRaspberryPiの画面を表示する方法です。

RaspberryPiに直接ディスプレイやキーボードを接続する必要が無いので、作業がしやすくなります。

準備

準備するもの

今回VNC接続に必要なものです。

  • RaspberryPi4 本体
  • USB-CケーブルとACアダプター(RaspberryPiの電源用)
  • microSDカード(OSインストール済みのもの
  • PC(本記事ではMacBook Air 2020 M1を使用します)

今回は既にmicroSDカードにOSをがインストール済みで、PCとRaspberryPi間でネットワーク設定等も完了していることを前提としています。

注意点

今回はPCとしてMacBook Air(M1)を使用しています。また、microSDカードにOSをがインストール済みかつ、MACとRaspberryPi間でSSH接続が確立されていることを前提としています。

まだOSのインストールやSSH接続が出来ていない場合は以下の記事を参考にしてくださいね(,,> _ <,,)/

Raspberry Pi 4 のセットアップ

手順

実際にVNC接続していきます。

SSH接続

MACのターミナルを開き、RaspberryPiとSSH接続します。

このとき、”pi”の部分はRaspberry Piのユーザ名を使用し、”192.168.0.13”はご自身のRaspberryPiのIPアドレスを入力してください。

ターミナル
ssh pi@192.168.0.13

実行するとパスワードが要求されるので、ユーザ名と同様にRaspberry Piに設定したユーザ名のパスワードを入力します。

というわけで、SSH接続しました。

RaspberryPiのVNC設定

現在はRaspberryPiに標準でVNCソフトがインストールされていると思います。

しかし、VNCが有効になっていないと使用できませんので設定を確認していきます。

RaspberryPiのコンフィグを開く

SSH接続しているターミナルで以下のコマンドを入力してRaspberryPiのコンフィグを呼び出します。

ターミナル
sudo raspi-config

VNCを有効に設定する

コンフィグ内ではキーボードの矢印キーやEnterを使って移動、選択していきます。

まず、VNCを有効にしていきます。コンフィグ内の”Interface Options”に移動してEnterを押します。

次に、”VNC”に移動してEnterを押します。

VNCを有効にしますか?と聞かれているので”Yes”を選択してEnterを押します。

VNCを有効にしましたと表示され、Enterを押すとコンフィグのホーム画面に戻ります。

アイスタイム

VNCの画面解像度を設定しておきましょう!

まず、コンフィグ内の”Display Option”を選択します。

次に”VNC Resolution”を選択します。

画面解像度一覧が表示されるので”1920×1080”を選択します。ただし、ご自身のPC(今操作してるPC)の画面解像度が低い場合はPCに合った解像度を設定すると良いかもしれません。

”Select”を選択すると選択した解像度に設定したことが通知されます。

設定が終了したら”Finish”に移動してEnterを押します。ここで少し時間がかかるかもしれないので待ちましょう。

再起動しますか?と聞かれるので”Yes”を選択して再起動します。

MACのVNC設定

PCにVNCをインストール

MACからRaspberryPiにVNC接続するためにはMACにVNCViewerをインストールする必要があります。

MACにbrewを導入していない人は後述のアイスタイムをご覧になってください。

新しくターミナルを開き、以下のコマンドを入力して検索します。

ターミナル
brew search vnc-viewer

Casks内にvnc-viewerが表示されると思います。(画像では既にインストール済みのためチェックが付いてます)

次に、下記のコマンドを入力してインストールします。

ターミナル
brew install --cask vnc-viewer

インストールされるとアプリ一覧にVNC Viewerが追加されていると思います。

アイスタイム

brewを導入していない方は通常インストール方法を取ります。

まず、公式サイトからMAC用のvnc-viwewerをダウンロードします。

VNC-Viewer-X.XX.XX-MacOS-x86_64.dmgというファイルがダウンロードされるのでダブルクリックします。

VNC Viewer.appをアプリケーションフォルダに入れるようにドラック&ドロップするとインストールできます。

PCのVNC設定

PCのアプリ一覧からVNC Viewerを起動します。

MACの上にあるメニューバーのFileからNew connectionを選択します。

(※VNC Viewerのウィンドウをアクティブ状態にしていないとVNC Viewerのメニューが表示されないので注意してください)

接続設定のウィンドウが表示されるので、以下を設定します。

VNC ServeRaspberryPiのPIアドレス
NameVNC Viewer上に表示する名称

OKを押すと今設定したものが追加されます。追加されたものをダブルクリックすると接続することができます。

初回起動時は接続して良いか聞かれますのでContinueを選択します。

接続に必要なUsernameとpasswordが聞かれます。SSHやOS書き込み時に設定したものを入力しましょう。

Usernameとpasswordがあっていれば、RaspberryPiの画面が表示されます。

ここまでで、VNC ViewerでRaspberryPiの画面をMac上で表示することができるようになりました。

まとめ

・SSH接続でRaspberryPi内のVNC接続設定を変更

・PCにVNC Viewerをインストール

・PCからRaspberryPiへのVNC接続を設定