Raspberry Pi 4 のセットアップ

こんにちは!氷ペンです。今回はRaspberry PiのセットアップSSHの接続までを説明します。

まとめ

今回説明する内容は・・・

・OSのインストールに必要なRaspberry Pi Imagerのインストール方法
・Raspberry Pi Imagerを使ってOSをインストールする手順
・Raspberry Piの起動からSSHの接続までの流れ

準備

準備するもの

  • RaspberryPi (今回はRaspberryPi 4を使います)
  • USB-CケーブルとACアダプター(RaspberryPiの電源用)
  • microSDカード(できればclass10の転送速度が早いもので16GB以上)
  • SDカードリーダー(microSDをPCに接続できない場合はmicroSD to SDカードの変換器も)
  • PC(今回はMacBook Air 2020 M1を使用します)
  • ディスプレイ(RaspberryPiと接続できるディスプレイ)
  • MicroHDMI to HDMI変換(RaspberryPiをディスプレイと接続するために必要)
  • HDMIケーブル(ディスプレイに接続するため)
  • USB接続のキーボードとマウス(USBドングルタイプのものなら無線式でもOK)

公式のRaspberry Pi Imagerがアップデートされて、事前にネットワークなどの設定をすることが容易になりました。

なので、今回はRaspberryPiを直接ディスプレイやキーボードに接続しないでセットアップを進めていこうと思います。

手順

1.必要ソフトのインストール

公式ソフトのダウンロード

Raspberry PiのセットアップにはRaspberry Pi ImagerというOSインストール用の公式ツールを利用します。

RaspberryPiのSoftwareタブを開くとOSに対応したソフトのダウンロードが出来ます。

Downloadをクリックするとダウンロードフォルダに”imager_1.7.2.dmg”ファイルがダウンロードされます。

インストール

ダウンロードした”imager_1.7.2.dmg”ファイルをダブルクリックするとインストール画面が出てきます。

左の”Raspberry Pi imager.app”をApplicationsフォルダにドラック&ドロップします。

初回起動

MacのLaunchpadを開くと、アプリケーション一覧にRaspberry Pi Imagerが追加されるので開きましょう!

このとき、警告表示が出ることがありますが、開くを選択します。

開くとRaspberry Pi Imagerが起動できます。

2.SDカードの設定

Raspberry PiではmicroSDカードにOSをインストールします。

microSDカードの容量は16GB以上で転送速度の速いClass10のものを選択すると良いでしょう。それ以下でインストール出来ないということではありませんが、後で問題が生じることがあるかもしれません。

問題が生じたらやり直せばいいとも言いますが・・・

microSDカードを用意できたら、PCに接続します。

3.OSのインストール

OSは先程インストールしたRaspberry Pi Imagerからインストールします。

OS項目で任意のOSを選択します。今回はRaspberry Pi OS 64bitを選択します。

OSの32bitと64bitについては、使いたいプログラムやソフトウェア、アプリケーションが対応していない場合以外は64bitを選択すると良いと思います。

ただし、64bitはRaspberry Pi 3以降対応なのでRaspberry Pi 2などではインストール出来ません。その場合は32bitを選択しましょう。

アイスタイム

少し前のアップデートでRaspberry Pi Imagerでユーザ設定などを事前に設定できるようになりました!

Raspberry Pi Imagerの設定項目

今回の手順では事前設定をした状態を前提で進めます。

RaspberryPiの初回起動

OSを書き込んだmicroSDカードをRaspberryPiに挿入します。

ラズパイの裏面にmicroSDカードを挿入する

挿入場所は裏面で、表裏を間違えないように注意してください。

microSDカードを挿入し終えたらRaspberryPiのUSB-Cポートに電源を接続します。

USB-Cに接続する推奨電源は5V 3Aになります。iPhoneに付属されていた小さいACアダプタでは起動できないので注意してください。

動作保証はしませんが、5V 2A出力のACアダプタでも動作すると思います。

ラズパイに電源を接続する

上記のRaspberry Piのケースは自作したものですが、Amazonなどで様々なケースが販売されています。

Raspberry Pi4は特に発熱が多いのでファンが設置できるケースがおすすめです。

MacからSSH接続する

Raspberry Pi Imagerの設定でWi-Fiの接続設定は終わっています。なので、RaspberryPiを電源に接続すると自動的にWi-Fiに接続されます。(有線LANの場合は有線LANケーブルを接続する)

アイスタイム

RaspberryPiの起動には少し時間がかかるので、焦らずコーヒーでも飲んで落ち着きましょう!

この手順ではOS書き込み時

  • Wi-Fi設定をしている(もしくは有線LANを使用する)
  • SSHの接続設定をしている

を前提にしています。

また、RaspberryPiとMACは同じネットワークに接続してくださいね!

MAC上でターミナルを開きます。ターミナルはアプリ一覧画面の検索窓で「ターミナル」と検索すると出てきます。

ターミナルに以下のコマンドを入力してネットワーク上のRaspberryPiを検索します。

ターミナル
sudo arp-scan -l --interface en0

実行すると同じネットワーク上に接続されている機器のIPアドレスの一覧が表示されます。

今回は”192.168.0.13”というIPアドレスにRaspberryPiが接続されていることがわかります。

実行できないとき

上記のコマンドがうまく実行出来ないときは「arp-scan」がまだ使える状況じゃないかもしれません。

その時は先に以下のコマンドを実行して、「arp-scan」をインストールしましょう。

ターミナル
brew install arp-scan

インストール後に改めて”sudo arp-scan -l –interface en0”のコマンドを実行してみてください。

RaspberryPiのIPアドレスが判明したので、以下のコマンドを入力してSSH接続します。

このとき、pi”の部分はRaspberry Pi Imagerで設定したユーザ名を使用します。192.168.0.13”は先程調べたRaspberryPiのIPアドレスを入力します。

ターミナル
ssh pi@192.168.0.13

実行するとパスワードが要求されるので、ユーザ名と同様にRaspberry Pi Imagerで設定したユーザ名のパスワードを入力します。

以下のように表示されれば、RaspberryPiにSSHで接続することが出来ました。

ここで@raspberrypiの前の”pi”はみなさんが設定したユーザ名となっていると思います。

アイスタイム

最初にSSHで接続する際に

・・・・・・Are you sure you want to continue connectin (yes/no/[fingerprint])?

と表示さた場合は、”yes”と入力してEnterを押せば大丈夫です。

実行できないとき

以前に同じIPアドレスで接続したことがあると、接続が拒否される場合があります。その場合は下記のコマンドで.sshのフォルダに移動します。<user name>はご自身のPCのユーザ名を入れてください。

ターミナル
cd /User/<user name>/.ssh 

次に.sshディレクトリ内のknown_hostsをvimで開きます。(nanoなどお好きなもので開いて大丈夫です)

ターミナル
vim known_hosts

該当する最下段の該当するIPアドレスの行を削除し、再度試すと接続できると思います。(.ssh内に複数項目ある場合はバックアップを取ってから試してみるのをおすすめします)

まとめ

今回は以下の3つについて説明してきました。

  • OSのインストールに必要なRaspberry Pi Imagerのダウンロードとインストール方法
  • Raspberry Pi Imagerを使用したOSのインストール手順
  • Raspberry Piの起動からSSHの接続までの流れ

いかがだったでしょうか、今後はRaspberryPiを使った電子工作についても記事を書いていく予定ですのでぜひご覧ください。m(_ _)m


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